2008年2月20日水曜日

さよなら三角また来て四角

 しかしまあ、視点が一つでなく複数というのもタイヘンなことである。書き手は幽霊みたいに空中に浮遊して、背後霊さながら、あちらの人間やらこちらの人間やらの言動を外側からきびしい視線で観察したり、反対に内部に入り込んで隠されている思考や感情を言葉に変換したり、何のことはない、この方がずっとむずかしいので、もうすでに難破しそうであります。




 乾燥したままのoyamabokuchiの種と、不織布をホッチキスで止めただけの簡単な袋に種を入れ、湿気を持たせたピートモスの間に挟んで冷蔵庫内に保管し、休眠打破した(はずの)種と、両方を10粒ずつ10,5cmポットに播いてみた。無論、露地では無理なので道楽用のパイプハウスの中にトンネルを作り、さらに畳2枚分の面積に電熱温床線を這わせた上にです。休眠打破しない種は発芽率が30%くらいというので興味津々。
 あ、そうか、大葉とかパセリも休眠打破しないと発芽率が落ちるのかもしれない。
 3月に入ったら、本格的にOyamabokuchi、2種類のRhubarb、ワイルド・ルッコラ、バジルのダーク・オパール、げきから、中辛、姫冬瓜などなど、順次種まき。それから、何としても野生のWasabia Japonicaを入手して栽培、採種、播種、増殖を実現したいもの。
 先日も書きましたが、今年はソバ、oyamabokuchi、Wasabia Japonicaの3種の神器を栽培しますぞ。こと植物に関しては私は完璧にフロベールの「ブヴァールとペキュシェ」に成りきっております。
 といって文学を疎かにするのではなく、どちらも一所懸命にということです。
 あれかこれか、どちらかを選べという二者択一を迫る人を私は信用しません。どちらも大事でどちらかを選んでどちらかを捨てるなんてアホです。何が究極の選択ですか。みんな大事にしちゃいけないのですか?! (あれ、だれを怒っているんだろう?)




 しかしあれほど猫も杓子も始めたブログが、この頃ずいぶん沈んで静かになって来たような気がします。毎日勉強したり考えたりしていないとたちまち書くことが無くなりますからね。そろそろ引き際? さよなら三角、また来て四角……

 ささやかな息抜き




 ほんとうは、ネット接続から離脱し、同人誌からも離脱し、ひっそりと誰のためでもなく自分のためにだけ書く、そういう小説が望みなのかもしれない。
 人に読まれることを意識して書かれる、それだけで小説は限りなく不純なものになるのではないか。 


 

仮題 Polyphony、あるいは「限りなく増殖してゆく私」たち
仮題 Polyphony、あるいはひそかに電話線上を駆け抜けてゆくアリア
��何か、異様に長く怪しいタイトル……こけても笑わないで下さいませ)

7 件のコメント:

  1. 手前味噌ですが、昨年の拙作を書くにあたり、カメラになろうとしましたが、小説は、カメラではダメで、人物のなかにも入らなければならなかった。カメラ(映画)はそれさえ封じて、それを仕草のなかに織り込むのでしょうが・・・。ほんとうはそこまでいきたかった。だけど、映画ではなく、小説なのだ、という気もちもありました。文章でコンテを書いているわけではないと。
    さて、そこで、今回は、まったく逆のことをしてみたくなりました。ひたすらな一人称が書きたくなったのです。とにかくなにもかもわからない、という書き方・・・。これはこれで、やっぱり難しいです。

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  2. あ~、びっくりした。久保田早紀ってこんなに美人だっけ? と思ったら、坂井泉水でしたか・・・。

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  3. 外から書くのも内側から書くのも、どっちも難しいです。
    私の今の状況も、外から書こうとしてもうまく書けないので、苦し紛れに内側から書く一人称を、一つではなく複数並べるなどという無謀な暴挙を始めてしまい、ああ、だから、もう、難破寸前です。
     やけくそになってジョイスのペネロペイアの真似までしちゃおうかななどという怪しい悪だくみまで発想してしまい、もう収拾がつきません。
     

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  4. 難破しかけても、必ず荒海をこえて、ぶじ港にはいられることを祈っています。
    悪戦苦闘の方々をよそに陸で一休み中の私がぼうっと想ったことですが。
    私などは順風満帆にいくことはまずないです。古びただけの小型漁船にしか乗れず、何度も難破しかけてそこから舵を取り直して、あちこち穴が開いた状態で、港によろめき入ります。これまで乗った船のうち、港に入ることがついにできずに、見捨てて逃れるしかなかった船もあり、見捨てた船たちは、海の藻屑となり果てました。やっとこさ港にはいった船も、あちこちあいた穴を、他人に鋭く指摘され、身の置き所もなくぶくぶく沈みそうになりますしね……。
    それでも、ふたたび、どこかの豊かな漁場や美しい島を目指して船出せずにはいられない、老いた船乗りのひとりです。こんなすぐに穴の開く船など捨てて、世俗から離れた小島に定住して、孤独に自由にのんびりと気持ちの良い風に吹かれて余生を暮らそうと思っても、すぐに海原が恋しくなって、ふたたびぼろ船を調達するでしょう。
    ほんとうに因果な船乗りたち。船に乗ることができない体になっても、海を行く夢をみるのでしょうね。でもそれが幸せなのなら、しかたない。

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  5. 何だかブログで書くの書かないのと騒々しくしている割に先に進めなくて、ちょっとかっこ悪いこの頃です。
     カチカチ山の狸の泥の舟に乗っているような、重い感じがしています。
     小説を書きながら、書けない自分をドキュメントするみたいな、一粒で二度おいしい二重の創作活動だったらいいんですが。
     むしろ黙って次作を考えておられるNさんの方が大きな船に乗って大きな魚を釣られていたりして……。
     

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  6. いえいえ、奮闘中の皆様が、眩しい現在です。
    プリンターが壊れてしまったのをいいことに全く書いておりません(私は紙に印刷して読まないと推敲ができないし、先にも進めない)し、我が家の大きなイベント目前で、すでに疲れ、気もそぞろな日々です。流れに呑まれる笹舟にならないように、もう少し心身共にしっかりしないと、と思っています。
    試行錯誤も、小説書きの楽しみの一部でしょうね。ちょっとつらい楽しみ方だけど。なんでこんな「道楽」にはまってしまったんだろうかな~、と思います。

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  7. いいえ、物書きとしてはNさんがいちばん先行しているのですから、われわれのように無駄な消耗は避けて、お体大切にしながらお書き下さい。

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