2001年9月22日土曜日

てんやわんや

ブッシュ氏のテロ行為報復の大号令に気を取られているうちに、はたと気がついたらNIMDAというコンピューター・ウイルスが数日で大感染しはじめてエライ騒ぎに。実はこの頃パソコンの調子があまり良くないのでひょっとしてと不安になった。前回のTROJ-SIRCAMだかはウイルス・バスターのパターンファイルをアップデートしたばかりだったので無事ブロックされたが、心配である。ホーム・ページを持っているのに感染したら訪れて下さる皆さんまで被害が及ぶことになる。それで昨夜ウイルス・パターンを更新しようとしたが、相当に混雑しているのかうまく繋がらなかったり、繋がっても途中で切断されてしまったり、今朝になってようやく更新できた。で、検索したところ感染はしていなかった。
それにしてもウイルスの検索に何でこんなに時間がかかるのか、まじまじ見ていたら「RESTORE」というフォルダのファイル検索が延々と続いている。何だこれはと思ったら、WINDOWS98にはなかったがMeに新しく加わった機能で、何かあった時に復元するためにらしいがなんと400MBものファイルが保存されている。どうりでハード・ディスクが窮屈になった訳だ。親切なような、お節介なような……。
MIMDAというウイルスはIE(インターネット・エクスプローラー)の脆弱性を狙ったものということで、ことにIEの5.01と5.5がいけないらしい。マイクロ・ソフトのサイトからSP2をダウンロードして補強しなくてはならないようだ。いっそ6.0にしてしまった方がいいような気もするが、6.0はWEBページによっては機能通りに表示されないことが確認されているとか……やれやれ。疲れる。9月23日
3日ほどもの書きを停止してウイルス「PE_NIMDA.A」の対策に追われ、ようやく昨日何とかしたと思ったら、今日になってプロバイダーから対策のためのメールが。「遅い! こんなのんきなことをしていたら感染してしまうではないか。ただし、プロバイダーはIISを使用していないらしいので、プロバイダーから感染する心配はないと分かっただけでもよかった。IEが問題の5.5だったのであせりました。これでようやく下手な小説に戻れるってもの(すごいスランプで、実は書きたくない)。

2001年9月17日月曜日

ひとをしてこのような悪を為させるもの

5000、6000の命を奪うことは無論のこと「悪」である。だからといってただちに「悪いやつらを滅ぼせ」というのはあまりに単純すぎる。「盗人にも一分の理」というが、彼らテロリストがおびただしい命を奪っても得ようとしたのは何だったのか。

それにしても、もっと人間が想像力豊かであれば。
映像は、直截であればあるほど、人間の想像力を貧しくするような気がする。
文学こそ他者への想像力を豊かにしてくれるものと思うのだが、もうそういう文学は死んでしまったような気もするし。
ふと、埴谷さんが小説のなかで言及している「大審問官」と、イエス・キリストに食べられたガリラヤ湖の魚のことを思い出してしまった。(この頃、思考が老化している)

2001年9月12日水曜日

9・11

昨日、アメリカで壮絶なテロあり。
テレビは終日貿易センタービルに旅客機が突っ込む場面と崩壊するシーンを放映。
J・F・ケネディ暗殺事件以来、われわれは大きな事件や事故をほぼリアル・タイムで見ることが出来る。
ちっぽけな想像力を働かせる以前に現実の映像が、否応なく目に入って来る。想像力がむなしくなる瞬間である。
言葉も、小説も、文学も、崩れ落ちてゆく貿易センタービルの姿、そこにいた大勢の犠牲者の前には無力である。
彼らがなぜあのように死ななければならなかったか? 答が無い。

2001年9月8日土曜日

現代創作心得

「文學界」で河野多恵子さんが連載されている「現代創作心得」が最初から面白くてずっと楽しみにしている。「文學界」が待ち遠しいなんて絶えてなかったことで、それくらい面白い。プロ・アマ関係なしに、小説の実作者だったらいつでも悩む問題が毎号扱われている。
7日発売の10月号では「一人称小説と三人称小説」について書かれている。それに呼応する、単元描写と複元描写という言葉を用いて実にそうだそうだと思われることが書かれていて、読んで楽しい。こういうことをきちんと考えずに書くひとは案外多いような気がする。
ちなみに、9月号は「筋」についてであり、これにも興味深いことがたくさん書かれていたが、断然に面白かったのは、昭和2年発行の「新潮」2月号の合評をはさんでの、谷崎潤一郎と芥川龍之介の間の「話の筋論争」である。
芥川は余り「筋」に重きをおいてはいけないと考え、谷崎は自分が創作するにしても他人のものを読むにしても、うそのことでないと面白くないと言う。
いやはや、昭和のはじめにもこの問題を悩んでいたのだなと共感と感慨しきり。

他にも10月号は評論特集があり、三本の評論が並んでいて、三本ともに結構面白い。