2008年2月23日土曜日

交通整理?

 プリンタで印刷したA44枚の、文章や細部に赤ペンを入れるどころではなく眺めているうちに、やがて気が遠くなって眠ってしまう夜がつづく。
 どうも対向車とすれ違いも出来ない狭い田んぼ道か山道を一台で走っていたものが、いきなり片側4車線の道路を4台で走れというような急激な変換だったということか。交通整理をしようにもしようがなくて茫然としていた。
 気分転換にまた日野啓三さんの「天窓のあるガレージ」を出して、パラパラめくった。このイメージ、この呼吸の仕方。
 文体というか、作家固有の文章の呼吸の仕方がある。それがないと誰が書いたか判らないような小説になってしまい、しかも筋や出来事で読者を引っ張るという力業だけで前へ進まなければならない。
 川上弘美の偉いところは、作者名を隠しても文章が川上弘美とわかる呼吸をちゃんとしているところだ。

 交通整理の仕方もいろいろある。かつて、ふたりの主人公を雑誌の上段と下段に分けて並行して書いたことがあったが、あれも一種の交通整理。しかし、ああいうのはあざといし、のど自慢方式で冒頭で一度だけ名前を表記するという方法もある。いずれにしても、あまり長いものを書く気もないので、人物を増やさない方がいい。
 フリー・ジャズということで言えば、ジョイスみたいに改行をほとんど無くしてしまうのもいいかもしれない。
 描写といっても、外からの情景描写や人物描写といった旧来の描写を考えているのではない。かといって存在の描写とか、魂の描写などというとますます見当はずれになる。

 
 ううむ、難破しそう。
 じっと待って、始まったら一気に最後まで書いてしまう、そうじゃないととても無理。

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