夏、いよいよ蕾。
最後の収穫、乾燥作業
��月15日 アザミの親分のような花。
��0月22日
春に種を播いて植えた一年生の苗を都合により植え替え。黒のポリフィルムで床を被覆。
乾燥した葉を揉み、茎や葉の表の葉緑素などを篩い落とす。
精製できたオヤマボクチの茸毛。いくら何でもこれは多すぎます。
海 ガルーシア・ロルカ
海は
蒼空のルシフェル
光たらんとして
堕ちた
天空
(種村季弘訳)
朝の食事
彼はコーヒーを注いだ カップのなかに
彼はミルクを入れた コーヒーカップのなかに
砂糖を入れた ミルク・コーヒーのなかに
小さな匙でかき混ぜた
彼はミルク・コーヒーを飲んだ
コーヒーカップを置いた
あたしには何もいわずに 一本のタバコに火をつけた
煙で輪を作った
彼は灰を落とした 灰皿のなかに
あたしには何もいわずに
あたしを見ずに 彼は立ち上がった
帽子を被った
レインコートを着た
雨だったから 彼はでかけた
雨のなかをひとこともいわずに あたしを見もせずに
そして 頭をかかえこみ
あたしは泣いた
(「プレヴェール詩集」嶋岡晨訳・飯塚書店刊より引用、さらに恣意的に改行)
「あなたは他者を破壊し、自分をも破壊してやまないわね」
左利きの母は携帯電話を左の耳にあて、右手で唇にルージュを塗りながら、その合間にそんな占いババのようなことを大声でわめいていた。また、始まった。ドレッサーの鏡に向かっている母の髪は長く、これじゃまるで魔女そっくりだし、食事や睡眠のサイクルがめちゃくちゃな上に薬漬けで、すっかり頬がこけてしまった母はまるで女装したイエス・キリストのように貧相で、ふと死相そっくりと感じさせもする。母はまったくパンドラの箱から出てきたとしか思えない。こんな母親から生まれたのだから、わたしもまたパンドラの箱の中にいて飛び出す時期を窺っているにすぎない子なのだろうか。
わたしもまた母に似てあのように淫乱かつ天上天下唯我独尊な女なのかもしれない。そう思うとむやみに不安になって、わたしは健人の携帯に電話した。朝食もほったらかしで、親子で男に電話している朝の光景なんて、何てすてきで、何て愚かしいのだろう?