2008年2月9日土曜日

存在の相対性原理

 アイスキュロスの「オレステイア三部作」
 乱暴に要約すれば将軍アガメムノンの妻・クリュタイメストラが愛人アイギュストスとともに、夫を殺害し、アガメムノンの子のエレクトラとオレステスが復讐のために母と愛人を殺すというストーリーなのだが、この古風なギリシア悲劇を、なぜ、今、想起するのかというと、この「オレステイア三部作」自体が浮気した妻による愛人と共謀のうえの夫殺し、さらにそれを知ったこどもふたりによる母殺しという、いわゆる家族、近親殺人が扱われているからだ。
 ソポクレスの「オイディプース王」は子による父殺しと母親を娶るという近親相姦がテーマであるし。

 夫殺し、妻殺し、子殺し、親殺し……現代日本も、あまりに近親殺人が多すぎはしないか? 
 紀元前五世紀の古代ギリシア人が悩んだ問題を、二千数百年後の現代人がいまだに解決できずに抱え込んでいるこの不思議。
 domestic violenceというより、domestic homicide。
 いちばん愛さねばならない存在を、ひとはなぜ殺すのか? なぜ?

 仮の答
 わたしはわたしを愛するひとを愛する。
 けれど
 わたしはわたしを愛さない者は憎み、殺さずにはいられない。
 つまり、人間がいかに相対的存在でしかないかということの証明。
��以前、同じことを書いているかもしれない……大脳細胞老化現象認知記憶障害徐々進行)

��あ、今回書き始めたものとは無縁の話題です)
 

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