2009年6月20日土曜日

1984トライアングル

 「1Q84」という題名の村上春樹氏の小説が売れているという。
 「1Q84」といえばJ・オウエルの「1984」が連想される。
 「1984」といえばなぜかミラン・クンデラの「冗談」が連想されてしまう。

  「1Q84」を読んだ人は「1984」を読むべきであるし、「1984」を読んだひとは「冗談」を読むべきである。
 いや、順番としては「1084」→「冗談」→「1Q84」の順に読むべきなのかもしれない。
(クンデラは「冗談」一冊読むだけでいい。その後の作品はみな「冗談」のバリエーションにすぎない)

 私のなかではそういう小説のトライアングルが出来てしまっているようだが、今のところ「1Q84」を読むつもりは無い。ブームが去って文庫本化されたら読むだろうか。
 読まないかもしれない。
 あるところまで読んで伴走したけれど、いつしか同じ道を走らなくなり過去のひととなってしまった作家は多い。
 いや、私が偏屈であまり人が走らない道に迷い込んでしまったにすぎないのかもしれない。

2 件のコメント:

  1. 「冗談」は読んでいませんが、「1984」は高校生のころに読みました。もう全然覚えていませんね。
    私にとっては、「1984」はハクスリーの「すばらしい新世界」とワンセットで、どっちがどっちかよくわからなくなっています。
    私も「ノルウェイの森」までは、かかさず読んでいたのですが、「ダンス・ダンス・ダンス」から読んでいません。たまに文庫に手を出してみるのですが、読めず。楽しんで読了したのは、ノンフィクションの「アンダーグラウンド」だけでした。
    しかし、今回の狂騒ぶりはなにごとなんでしょうね? そのわけがわからないのです。

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  2. 確かに狂騒ですよね。小説が売れないよりは売れた方がいいに決まっていますが、ちょっと度が過ぎています。
     一種の祭りで、参加しておかないと自分が乗り遅れてしまったような感じがして、とりあえず買って持っていようみたいな。
     出版社もうまいこと話題作りをしましたしね、まあ、書店に足を運ぶ人が一時的にでも増えればよしとしておきましょう。
     それにしても、作家は処女作やデビュー作に勝るものをなかなかかけないのかもしれませんね。クンデラの「冗談」、村上春樹の「風の歌を聴け」は、もう一度読めといわれたら、読めます。
    ��そういえば「冗談」は嘆かわしいことに新本が見当たりません。)

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