この小説はギリシア生まれでイギリスに留学した理系の青年が英語で書いて世に出た作品である。
と知ってふと思い出したのが、右サイドバーのブックマークにリンクを張ってありますウェブサイト「まりねこ文芸館」の、すごい小説を書かれて今はアリゾナに住まわれているまりねこさんに教わって読んだ本。
中国で生まれたがアメリカに留学し、天安門事件が起きたので帰国を断念し、一念発起して英語で小説を書いたらいきなり「全米図書賞」に選ばれて作家として認められたハ・ジンの小説です。
彼の小説は早川書房から『待ち暮らし』と『狂気』が翻訳発行されていますが、どちらもまだ在庫があるようです。洞窟書房にも陳列してあります。(7イレブンでの受け取りなので手数料、送料無し、本代だけです。ただし、ここでご注文いただいても私には1円も入りませんので、念のため)
そのどちらがいいかというと女性には『待ち暮らし』がお勧め、私は『狂気』を選びます。これがなぜかミラン・クンデラが中国に生まれてアメリカに行ったらこういう小説を書いただろうというような小説なのでありますが、『狂気』という邦題は強すぎるのではないかと思います。原題は「Crazed」ですから、『狂ってしまった』とか、『狂っちまった悲しみに』(中也じゃあるまいし、これはおふざけですが)とかいう題名の方がしっくりいたします。
そういえばナボコフも。
英語で小説を書いてみたら、ややこしい修飾など書いていられなくて、結構、即物的すぎるくらいリアルでハード・ボイルドな描写に徹底できる。(かもしれません、ね)
ハ・ジンは名まえくらいしか存じませんが、たしかに多言語の方々は凄いというか、コトバがずれてしまうんですよねぇ。ラテン・アメリカの作家たちもみんなヨーロッパ留学を経験している。ナボコフの英語で書いた小説も、翻訳を見るだけでも、なんかおかしなことになっちゃってるんだなぁ、というのが伝わってきます。
返信削除最近の日本の歌手でヒトトヨウって、好きなんですが、彼女も台湾と日本のハーフで、バイリンガルですね。
まったく別の話題ですが、感想・作品評をブログ、ネット上に公開するのは神経がぴりぴりしますね。
返信削除作者本人にメールで送った方がいいのではないかと懐疑的になってしまいます。
よくわかります。
返信削除最近胃の調子が頗る悪いのは、そのせいかもしれないとさえ思います。ただ、夜更かしが過ぎるせいもありましょうが・・・。