2008年12月1日月曜日

越後の笹飴と、わが家の豆餅

 越後の笹飴といえば、漱石の「坊ちゃん」のなかの
「清が越後の笹飴を食べたいと言った」
「うとうとしたら清(きよ)の夢を見た。清が越後の笹飴を笹ぐるみ、むしゃむしゃ食っている。」

 といったくだりを否応なく思い出してしまう。
 越後の笹飴は、確か小学校6年の修学旅行先の直江津だか鯨波で買った土産物のひとつであったが、あの笹飴の笹を剥かずに笹ぐるみむしゃむしゃ食っているという描写が実にリアルに感じられた。あの笹飴を一度でも食べたことのあるひとなら解っていただけるだろうが、あの笹がキャラメルやキャンディの包み紙を剥ぐようには簡単に剥けないのです。剥けないからイライラして笹ごとむしゃむしゃ食べざるを得ない。
 うーん、そのあたりをもきちんと心得て書いたと思える漱石はやはりすごいし、漱石自身もおそらく一度は越後の笹飴の笹が簡単には剥けないことを実体験していたのであろう、な。

 ところで、わが家のばあさん(母親)は今月10日過ぎからしきりに「豆餅が食べたい、豆餅を搗きたい」と繰り返しぶつぶつつぶやいておりました。(ちなみにこの地では11月10日を『十日夜(とうかんや)』と称して収穫祝いの餅を搗く風習があり、だから餅、餅と煩いのでありました)
 あまりにうるさいので返事もせずに居たら、昨日ばあさんがついに強制執行に及んで、もち米を2升ずつふた口に分けて洗って浸水吸水させ、青豆まで用意しているではありませんか。
 ばあさんは電機餅つき機の扱いは苦手らしく、私がセットしてあげないとダメなのです。
 仕方なく、今朝、朝食後に、何も入れないプレーンなお餅を一回、青豆をまぜた豆餅を一回、搗いてあげました。
 ああ、清が笹飴をむしゃむしゃ食べるみたいに、この豆餅をわが家のばあさんがむしゃむしゃ食べる場面が実にリアルに迫って来ます、yo。

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