2010年5月31日月曜日

怪しいものです

 昨夜、うたた寝している間にズーム・レンズのオークションが終了時刻となり、終了直前に私より500円多く入札したひとが落札していた。何とも間抜けな私には、こういうオークションのようなシステムはまったく向いておりません。
 まあ、山に行って双眼鏡代わりにデジカメのズームレンズを使おうなんていう考え自体が間違っていますけど、それにはこれまで使って来た光学10倍デジタル5倍=50倍のコンパクトデジカメがあるので、そちらを持参すれば良いのです。これだと家から浅間山のアバタやエクボまで見えてしまいます。




 再び、ル・クレジオの女性ばかりが主人公の短編集をパラパラ。
 それから、既読のマルケスの短編集『十二の遍歴の物語』から「聖女」、「電話をかけに来ただけなの」、「光は水のよう」をパラパラ。
 それから更にサドの「悪徳の栄え」のジュステイーヌと「美徳の不幸」のジュリエットをイメージ。この、悪と善の双極に引き裂かれた姉妹の、果てしない距離をイメージせよ。
 無論、それは自分が書こうとしているもののイメージを、もっともっと固めるための作業なのだけれど、むしろ反対に、ずるずる崩壊する危険性も高い。
 既存の作家の作品で自分の書こうとする小説のイメージを固めようなんてこと自体が、まさに本末転倒なのであります。

 いよいよ、明日一日で、この年の五月が終わる。
 エリオットは
四月は残酷きわまる月だ
リラの花を死んだ土から生み出し
追憶に欲情をかきまぜたり
春の雨で鈍重な草根をふるい起こすのだ。
 
 と書いたが、この山国では残念ながらリラの花は四月には咲かないで五月に咲くのでした。
 ですから、私にとっては残酷なのは四月ではなく五月なのですけど、その残酷な五月も明日一日で終わるのです。
 六月、七月、ふた月、書くことに集中できればいいのですが、何だかんだと気の多い男なので怪しいものです。

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