2007年12月1日土曜日

夢見る者は現実に復讐されるという定理

 といっても、19世紀の話で、またフロベールの遺作「プヴァールとペキュシェ」の主人公ふたりのことなのだが、第2章に入ってふたりはいよいよ農業、園芸、造園などを実際に行なうようになる。それもことごとく失敗。なぜか? 彼らは農業、園芸、造園の実際を知らず、研究(書物から知識を得て)試行しているだけなのである。だから失敗する。要するに収入が発生しないのである。
 そのあげくに第2章の終わりでは「プヴァリーヌ」なる名前の蒸留酒を製造しようとして失敗、蒸留器が炸裂してしまう。
 ペキュシェの第2章締めくくりの言葉。
 「おそらくわしらに化学の知識がないからだろうよ」
 ということで、次の第3章はふたりの化学のお勉強が待っているらしい。
 このふたりの、真摯だが成功しない言動が、おおいに笑えて、同時に泣ける。
 (今年、蕎麦栽培やoyamabokuchi精製に嵐のように夢中だった自分がプヴァールとやキュシェと重なって来て、もう一度笑えて泣けてしまうのですが……

 もともとこの田舎暮らしはプヴァールの叔父の遺産が入ってきたことで現実化したものだが、遺産があるうちは収入が発生しない試行も結構だが、遺産がそう無制限にあるのでもない。どうなるのだろう。

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