2007年3月7日水曜日

私は私

 ジャック・プレヴェールシャンソン集「私は私 このまんまなの」入手。CDで聴くと例によって回転音がうるさいので、CD収録の23曲をパソコン内にwmaファイルで保存。
 先ずはプレヴェール詩集を片手に、「二匹のかたつむり葬式に行く」(リス・ゴーティ)と「割れた鏡」を聴く。「かたつむり」はややイメージが違ったが、「割れた鏡」はイヴ・モンタンの声がいいですな~。モンタンは「バルバラ」も歌っているが、これが思ったより軽い歌い方で日本人歌手などが思い入れたっぷりに歌っているものより、個人的にはずっと好感がもてます。
 ジュリエット・グレコが3曲、エディット・ピアフが二曲入っていますが、さすがにピアフはすごい。今夜はずっとピアフの2曲、「あんたがねてるとき」と「心の叫び」。だけ聴いていてもいい。
「あんたがねてるとき」の詩の翻訳は、あのスタジオ・ジブリの高畑勲さんなのですが、これが絶妙の関西弁なのである。
あんたは夜ねむる
うち ねむれへん
あんたのねてるとこ見てると
うち ねむれへん

あんた目閉じて おっきな体ごろんとして
なんやおかしいのに うち 泣いてしまう
急になんや あんたわろたりして
ねてるくせに大笑いや
どこにいてるの いま
どこに行ってるんやほんまは
きっとほかのひと連れて
えろう遠いほかの国で
その女とわたしをわろてるんやろ

あんたは夜ねむる
うち ねむれへん
あんたのねてるとこ見てると
うち つろうなる

��以下、著作権法に考慮して、略)

 この訳文もいい味を出しているが、ピアフのどすの利いた声とでは違和感がある。ピアフの声は訳文無しに聴いている方がいいだろうし、高畑さんの関西弁訳はこれだけで鑑賞した方がいい。
 ただしこの関西弁訳を、関西弁ネイテブのちょいハスキーであまり大音声でない女性歌手にささやかれるように歌われたとしたら、ころっと参ってしまいますね。
 それから、Zette(ゼット)という歌手の「恋歌 La Romance」がすばらしい。曲も、歌い手もすばらしい。と思ったら、スペイン出身のギタリスト、マロトがプレヴェールの新旧の詩集から選んだ詩に曲を付け、妻であるブルターニュの音楽教師ゼットが歌った『ジャック・プレヴェール、12の新しい歌』というレコードを出した。そのうちの一曲だという。
 プレヴェール自身も晩年はブルターニュに住んでいてこのレコードをたいへん喜んだともいう。納得。
 そういえばプレヴェールが亡くなったのは私が結婚する前の月、ほぼ20日ほど前のことだったのを今でも記憶している。新聞にプレヴェールの死を報じる死亡記事を見つけ、衝撃を受けた。そして彼がロベール・デスノスのことを書いた詩を思い出したのだった。
 『ジャック・プレヴェール、12の新しい歌』、欲しい。入手できないか、検索開始!
 (ありました「12 Chansons Pour Zette De Jacques Prévert」です。

323170635_L.jpg
1. La romance 3:19
2. Cheveux noirs 5:14
3. Sang et plumes 2:34
4. Ce n'est pas moi qui chante 1:49
5. Janine 2:55
6. Et ta soeur 2:10
7. J'ai été jolie fille 3:23
8. Beauté 3:17
9. Chaque jour 2:17
10. Le bouquet 3:28
11. Dimanche 2:05
12. Hyde Park 3:02
 が、残念ながらフランスのサイトで、日本のCD販売ウェブでは全くヒットしないので、輸入されていないようです。む、どうしても欲しければ輸入代行業者に頼むほかありません。ともだちフランスにいませんし......とほほ。輸入代行って、高くなるでしょうね)

あれ? 調べていたらこんなのも出て来ました。
タイトルJacqueries
1 Câble confidentiel
2 Mai 1968             
3 Rêve               
4 Passe la vie
5 Yaveh une fois
6 J'entendais  
7 Pour la Batterie
8 Rain Song
9 La Fleur
10 Yaveh une fois
11 Hyde Park
12 Ne rêvez pas
 これはどうやらCatherine Ribeiro がプレヴェールを歌っているのだが、これも12曲で詩はプレヴェール、作曲はセバスチャン・マロト。
  Hyde Parkという曲以外はかぶっていないが、こちらは「Chante Prevert」というタイトルでHMVで購入できる模様。


 同人誌の配布先について、視点を変える。
 これまでは同人配布と県内の雑誌が主であったが、今後は広く全国の同人誌の書き手との雑誌交換、交流をめざすことにする。それもきちんと批評をやり取りできる書き手を探して。
 

5 件のコメント:

  1. シャンソンお好きみたいですね〜。ピアフやグレコ、イヴモンタンは私も何度となく耳にしていますが、シャンソンが好きな友人とかが歌う日本語訳詞を聴くと内容を知らないとシャンソンは面白くないですよね〜。しかし英語と違ってフランス語は聴いただけでは解らないし、入り込めば奥が深いな〜という印象を持ちます。
    さて、同人誌の配布、私も照葉樹を読んでいただけることでeuripidesさんやyokoiさんとも交流を持たせていただき感想などもいただけて、全国に同人誌がはばたいた気分になりました。福岡はあまり同人誌同士の交流ないみたいです。ただ胡壺さんとは親しくさせていただいてますが(^-^)。

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  2. シャンソンが好きというより、ジャック・プレヴェールという詩人の詩がたまたま多く曲をつけられて歌われているので、つい首をつっこんでしまいました。
     検索しているうちにフランスのサイトまで行ってしまいまいした。無料で優秀な仏日翻訳があればいいんですが。
     同人誌は同じ県内って案外交流は難しいのかもしれません。ライバル意識やら何やらで目が曇って、きちんと読んで批評ということが難しくなるようです。
     せっかくネットで日本中に繋がっているのですから、地域にこだわらず、小説を読んだり書いたりすることについて話の通じるひとを探した方がいいと思うようになりました。
     県内から日本中へ、視野を広げます。
     

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  3. 日本中へと目を向ける...。「照葉樹」もそうありたいし
    頑張ります。

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  4. こんな質問メール、失礼なのかもしれないと思いつつ、投稿ボタンクリック。じつは、たまたまシャンソンの「Pauvre rutebeuf(哀れなリュトブフ)」(Léo Ferréの歌)を聞き、その意味が気になってしょーがなくなりました。翻訳サイトで英訳してみると、味気ない機械訳(ソフトでの詩翻訳はムリ?)。なんとなく雰囲気はワカルものの、もう少し詩内容の背景とかキビを知りたいという欲求がかえってたかまりました。ネットで知り得たのは(長時間費やしたにもかかわらず検索ヒットしたのは僕の理解しない仏語ページばかり)、 Rutebeufがフランス13世紀の詩人だということだけ。
    もしかしたら、この詩/詩人について、ご存じじゃないでしょうか? もしご存じでしたら、いつか気が向きました折り、ウンチクをほんのすこしだけでも傾けていただければ幸甚です。
    Léo Ferréの歌っているビデオ(彼の風貌/歌い方のせいかこの歌の「孤独」な風景にうたれました)
    http://www.dailymotion.com/visited/search/Pauvre%2BRutebeuf/video/xbynu_leo-ferre
    Pauvre rutebeuf
    Que sont mes amis devenus
    Qua j'avais de si près tenus
    Et tant aimés
    Ils ont été trop clairsemés
    Je crois le vent les a ôtés
    L'amour est mort-e
    Ce sont amis que vent emporte
    Et il ventait devant ma porte
    Les emporta
    Avec le temps qu'arbre défeuille
    Quand il ne reste en branche feuille
    Qui n'aille à terre
    Avec pauvreté qui m'atterre
    Qui de partout me fait la guerre
    L'amour est mort-e
    Ne convient pas que vous raconte
    Comment je me suis mis à ho
    En quelle manière
    Que sont mes amis devenus
    Que j'avais de si près tenus
    Et tant aimés
    Ils ont été trop clairsemés
    Je crois le vent les a ôtés
    L'amour est mort-e
    Le mal ne sait pas seul venir
    Tout ce qui m'était à venir
    M'est avenu
    Pauvre sens et pauvre mémoire
    M'a Dieu donné le roi de gloire
    Et pauvre rente
    Et droit sur moi quand bise vente
    Le vent me vient
    Le vent m'évente
    L'amour est mort-e
    Ce sont amis que vent emporte
    Et il ventait devant ma porte
    Les emporta
    Les emporta...
    ��米国翻訳サイトでの英訳)
    Poor word of song rutebeuf
    That are my become friends
    Qua I of close had so held
    And liked so much
    They were too sparse
    I believe the wind removed
    The love died
    They are friendly which wind carries
    And it was windy in front of my door
    Carried
    With time that tree defoliates
    When it does not remain in branch breaks into leaf
    Who does not go to ground
    With poverty which dismays me
    Who of everywhere makes me the war
    The love died
    Is not appropriate that you tells
    How I put myself at Ho
    In which manner
    That are my become friends
    That I of close had so held
    And liked so much
    They were too sparse
    I believe the wind removed
    The love died
    The evil cannot only come
    All that was to me to be come
    Is which occurred for me
    Poor direction and poor memory
    Has to me God given the king of glory
    And poor revenue
    And right on me when north wind sale
    The wind comes me
    The wind ventilates me
    The love died
    They are friendly which wind carries
    And it was windy in front of my door
    Carried
    Carried...

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  5. どなたかは存じませんが(一瞬、カナダにいるともだちのnarusawa君かと思いました)、私もフランス語はほぼ読めません。機械翻訳は、開いた口がふさがらないような結果が表示されて笑えますが、使えませんよね。ある程度の参考にはなりますが。
      Rutebeufについても全く知りません。13世紀というとそこそこ古い時代ですね。今は時間が無いので、夜にでも辞書をひいたり調べてみます。
     

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