2010年2月20日土曜日

浮遊

残雪研究第二号、小説「伝説の中の宝」(近藤直子訳)と、論文「残雪―宙吊りの場」(近藤直子)を読了。
 「伝説の中の宝」は、カフカ的な不条理というより、いかに人間が訳のわからない不合理によって動かされているかということを小説という言語表現で現前化している。見えるもの、判っていることだけを書く小説もあるが、残雪の場合、見えないもの、判っていないものを書こうとするので、こういうありえないことをあるように書くというややこしい方法になる。
 それから、「残雪―宙吊りの場」。
 そういえば、私自身がこのブログのタイトルバックに現在使用しているトニ・フリッセルの写真や、以前使用していた画像も、同人誌の終刊号に表紙に使った画像も、皆、女性が浮遊している画像で、無論これは偶然ではなく意識的なので、精神分析すればいったい何が出てくるのだろう。それにしてもどうしてこんなに浮遊している女性が好きなのか、われながら相当に怪しい。
 ひきつづいて小説「そろばん」を読むか、対談「現代主義文学における審美活動」という、残雪と暁芒の電子メールを用いた対話を読むか。どうも、後者が先か。

 今日は天候が良かったので、仕事の合間に道楽用ビニールハウス内に入り、Rhubarbの種3種類を300粒づつ播種。この中から3本、気に入った形質のものを発見できれば良い。
 育種学の本を検索してみたが、新本は結構高い。とりあえず、入門書のようなものを古書検索してみよう。

 



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