2010年4月1日木曜日

マサユキ君

 数日前に地元紙のおくやみ欄で小学生時代のクラスメイトの名を見た。おとなしい子だった。後年、写真撮影が好きだったらしく、たまたまコンクールに入選しているのを新聞などで見ていた。

 田んぼの中の一軒家である彼の家に訪ねて行った時のことを未だに記憶している。
��最近こそおとなしくなったが、私には当時からむやみにクラスメイトの家を訪ねる癖があった。)
 彼の家の前には池があって、そこからブクブク泡が出ていて、彼の母親からそれがメタンガスで火をつければちゃんと燃えると聞かされ、感心したことをいまだに覚えている。
 彼の家で、生まれて初めて蜂の子を食べさせられた。軒下などにぶら下がっている普通のアシナガ蜂の幼虫をフライパンでいためたものがおやつとして出された。蜂の形をしたものも混じっていて冷汗が出たが、食べないとバカにされるような気がして平気を装って食べたら、結構香ばしくておいしかった。
 彼の家で遊んだ後、用水沿いの農道を歩いて帰るのだが、その途中に、「キンツバばばあ」と呼ばれる金貸しのおばあさん(金貸しの前はキンツバ屋の奥さんだったか?)が殺され、死骸を放り込まれていたという言い伝えのある崖に穿たれた小さな穴があり、そこを通る時には怖くて猛烈にダッシュしたものだった。
 不思議なことに、ダッシュすれば余計に恐怖感が強まるのだった。むしろ我慢してダッシュせずに普通に歩いた方が怖くない。そう判ってからはダッシュするのをやめたが、それもやせ我慢ではあった。

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