2008年3月17日月曜日

必要最低限

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これは昨日撮影したルバーブの芽。


 週末ごとの降雪とマイナス10度以下の厳寒がようやく緩み、昨日は菜園の隅に植えた山蕗の蕗の薹が一斉に顔を出したのを採って来て、親戚の見舞いのため帰省した弟をまじえての夕食にセリなどといっしょに天麩羅にする。
 蕗の薹の天麩羅は塩だけで食べるのがいちばん。ほかに手打ちうどんを「お煮掛け」というこの地の食べ方で供す。弟は銀座の交詢社ビル界隈に勤務しているので、向こうでは食べられないような田舎料理しか食べさせない。
 今日の午前中は、まだ彼岸には入っていないが、弟が来たついでにいっしょに墓参。甘党だった父に弟が木村屋のアンパンと饅頭を供える。
 北に赤松の山を控えた寺の南下がりの境内は、暖かく穏やかで時代を超えた安堵を覚えるような風景だ。やがては私もここに眠るのかという妙な感慨も生じた。ちょっと小高い墓地から見下ろしているのもいいかもしれない。

 ということで、書くのは停止したまま。
 それにしても、小説には「天然な私小説」でない限り、企みというものが必然であるが、今回はそういう企みも断念しているし、読者に伝達する情報も少ない。
 読むひとには「お前、やる気あるのか?、ああん?」と気合を入れられそう。
 その主人公が人間であるとか、男性である、女性であるというくらいの情報は出ているが、どこの誰で職業は何でとか、いわゆる基本的なディテールさえも書いていないケースもある。
 ひとことで言えば、いわゆる「必要最低限の小説」。何か、とてつもなく痩せてしまって、小説というのもためらわれるような。
 個でしかあり得ない人間の、声にならない声のポリフォニー。



 ついにある章でジョイスのペネロペイアの模倣を始めてしまった(泣)。スペース含めず14682字まで。

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