1873年9月8日フランス、マイエンヌ県ラヴァルで生まれ、1907年11月1日、栄養失調と過度の飲酒のため衰弱、パリ慈善病院にて34歳の若さで絶命。死因は結核性脳炎。
▼ コレージュ・ド・パタフィジック
『フォーストロール博士言行録』第二巻「パタフィジックの原理」に書かれた「パタフィジック」がやがてコレージュ・ド・パタフィジック(パタフィジック協会」に発展し、『文体練習』のレーモン・クノー、『日々の泡』のボリス・ヴィアン、シナリオ作家で詩人のジャック・プレヴェール、マルセル・デュシャンらが馳せ参じた。
▼ 書誌メモ
文芸誌「海」1970年12月号(中央公論社)
アルフレッド・ジャリについてのまとまった特集は、多分、この雑誌が最初かと思われる。編集長吉田好男の下に村松友視、安原顕の名があり。
目次
特集アルフレッド・ジャリ――科学からふたたび空想へ――
詩人とパタフィジシアン R・シャタック
アルフレッド・ジャリ アンドレ・ブルトン
『超男性』論 生田耕作
祭司から偶像へ 相磯佳正
時間探査機建造法覚え書 A・ジャリ
アルフレッド・ジャリの作品、評伝などの翻訳。
『フォーストロール博士言行録』(1985年、国書刊行会、2,200円)
フォーストロール博士は生まれながらに63歳。犬面の大狒を連れて箱舟に乗船、陸地のパリの島をへめぐる船旅に出る。科学と想像力を融合させた奇才による万華鏡世界。(帯文)
戯曲『ユビュ王』A・ジャリ、竹内健訳(現代思潮社、1970年、赤瀬川原平・装丁版、900円)
ジャリの名を知らしめた戯曲。ほかに「寝とられユビュ」、「鎖につながれたユビュ」、「丘の上のユビュ」を収録。
『超男性』澁澤龍彦訳(1975年、白水社、1,200円)
『馬的思考』(伊東守男訳・サンリオ文庫)
これはジャリの散文を独自に翻訳編集したもの。
『アルフレッド・ジャリ』(J・H・ルヴェスク著・宮川明子訳・思潮社・セリ・ポエティックシリーズ、600円)
前半がルヴェスクによるジャリ論、後半は主にジャリの詩のアンソロジー。
ノエル・アルノーによる評伝で大部だが未完の書。
『アルフレッド・ジャリ――ユビュ王から「フォーストロール博士言行録」まで』ノエル・アルノー著・相磯佳正訳・水声社、6,000円)
ラシルド夫人著・宮川明子訳(作品社、1995年、2,500円)
ジャリと親しかったラシルド夫人による評伝。ノエル・アルノーによれば信憑性が疑われる部分もあるらしいがゴシップ的には面白く、ジャリについてのいくつかのエピソードもラシルド夫人から世に伝わって伝説化した。
「フォーストロール博士言行録」は手帳に書きとめたまま、見つけられずに、消し込みができない本で、「馬的思考」は中野の古本屋ではじめてお眼にかかったときに、何度も手にとってはその価格に、結局断念した本であります。サンリオ文庫は高すぎます。6000円でした。いまやもっと高くなっているのかもしれないですねぇ。
返信削除しかし、我が家の「超男性」もeuripidesさんお持ちのものと同じ版だったのですが(今は違う装丁になっていますね)、借りパクられたまま、見当たりません。歌舞伎町で貸したまま、又貸しのあげく消えました。ドゥルーズの「リゾーム」などとともに・・・。
今、日本の古本屋で検索したら、「馬的思考」は2,500円から4,200円まで8冊、『フォーストロール博士言行録』は2,415円と2,500円が2冊ありました。新刊で2,200えんですから、これはまあ、仕方ない価格設定だと思います。
返信削除「馬的思考」は薄い文庫だし、内容を考えても6,000円は足元を見ています。2,000円だって高いです。まったくサンリオ文庫はねえ……。
ジャリは『フォーストロール博士言行録』と『ユビュ王』だけでいいと思います。
そういえば、私も安部公房の箱入り『燃えつきた地図』と高橋和巳の『邪宗門』(上下)を貸したまま……こら、T、本を返せ~~って、叫んでももうないでしょうね。