先日の県内同人誌団体の総会の出席者名簿にある方の名前を見つけた私は、その所属誌の事務局をされているKさんにどなたがその方か尋ね、席まで連れていってもらった。そして、失礼な私はあいさつもそこそこに以前出された歌集がまだお手元にありますかと訊ねた。その歌集のタイトルにずっと魅かれていた私は、あれば一冊購入させていただきたいとお願いした。
「あ、ちょうど一冊残っています」
「ええっ、最後の一冊では申し訳ないですね......」
といいながら結局、購入ではなく一冊送っていただけることに。なんとも図々しいことです。
その本が、これ。
タイトルがいいじゃありませんか。「コーデリア」ではなく、「非コーデリア」。尾沼さんが所属する同人誌の裏表紙に同人の本が紹介されていて、そこを見るたびにこの歌集名が気になっていたのだった。
歌集「非コーデリア」尾沼志づゑ・1996年、玲瓏館発行。
終わりに塚本邦雄さんの「超リアリズム頌『非コーデリア』解題という文章があり、やはり最初に歌集名に言及され、秀抜であると書かれている。
一頁に三首でゆったり。三十一音のことばが一行ですくっと立っている様は、見るからに気持ちが良い
今夜から早速読ませていただき、感想のひとことでもお返ししないと。
そういえば、最後の一冊ではなく、息子さんが2冊とって置かれたものがあり、そのうちの一冊だという添え書きがあり、ほっ。
この歌集の、最後から2番目の滑り込みセーフの読者になれたのは、実に幸運でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿