予定通り峠越えしたが、早くても3時間、最悪だと4時間ほどの待機時間がある。
当初は駐車場に車を止めて本でも読んでいようと思ったが、気温低めでエンジンを切らずに暖気運転し続けないと車内にいられないだろうと、仕方なくひとりで近くの日帰り温泉施設に入館。
といっても昭和の終わりや平成に作られた新造の日帰り温泉ではなく、戦前からの建物で実にクラシック。風呂は底に玉砂利が敷かれていて、いわゆる立ち湯で深いので小さいこどもは立っても溺れる深さ。
温泉で一時間、休憩所で2時間ちょっと。入館料500円と自販機のドリップ式コーヒー一杯100円。
壁際の席に陣取り、持参した同人雑誌のひとつを開いて読み始めた。雪模様のせいか、あまり混雑していないので落ち着いて本が読める。
しかし、あと5頁というところで携帯にお迎え請求電話が着信。ほぼ一冊読了に近いのでまずまずか。そのなかのある小説が、なぜかボリス・ヴィアンの「赤い草」を連想させた。作品の雰囲気というか、登場人物たちの雰囲気?
もうひとつの掌編は、コンサートを聴きに行くという設定だけでなく内容的にも、コルタサルの『遊戯の終わり』に収められている「バッコスの巫女たち」を思い出させた。
音楽や踊りは私も苦手である。どちらもディオニュソス的芸術であるからして、陶酔が不得意な者にはかえって苦痛であることもある。
後日、きちんと感想をまとめられるかどうか......。
今日的イメージの日帰り温泉とはまったくイメージが違います。
この写真の右手に円形の小さな噴水池がある。
直径4、5mで地面より五十センチくらい高い縁があるのだが、多分これが、S作家の最近号にS田君が書いた短編に登場する、親友の妹である幼女が亡くなった噴水池と思われる。
一瞬だけ、幼いオフェーリアが目に浮かんだ。
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