"あなたは本のこのページを開いた。二、三ページめくってみて、表題や、著者の名や、出版社の名をぼんやりと眺め、それから多分、小説の冒頭にたいがいつけてある、あの引用符で囲んだ文句を探しただろうが、そんなものがついているのは、体裁がいいということと、著者が誰か自分より重要な人物を引き合いに出すことで少しは自分を保護できるせいなのだ。今度の場合、こう書いてあったってよかったかも知れない。「私は諸君のうちの一人、一粒の種だ、諸君のうちの一人なのだ......輝き(ブリヤン)......打ち震え(ヴィブラン)......灼熱している種(ブリュラン)だ......"ぼくはある日、
「愛する大地」ル・クレジオ、豊崎光一訳(1969年、新潮社刊)、冒頭より引用
それからおもむろに
ぼくはある日、
という書き出しから一歩前へ踏み出したりして......。(ん? また一人称......? きつい)
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