2010年12月10日金曜日

読書と工作

 歳のせいか、最近ちょっと早めに就寝すると午前二時とか三時に目が覚めることがあって閉口する。昨夜もそうだった。無理に寝ようとすればかえって良くないので「木曜日」の十河順一郎『カプセルタウンからの脱出』を読み始めて、結局そのまま結末まで読んでしまった。
 ショーワ・ヘイセイ時代が1700年あまり前のことと書かれているから、近未来小説ではなく未来小説か遠未来小説とでもいうべき世界だ。ただし書かれているのはルチファーというひとりの女性をめぐる契約婚の夫、それとは別にルチファーをもてあそぶユーニと、その兄であるジュ-イによって展開される。ことにジューイは粗野な乱暴者で、弟ユー二からルチオファーを奪って自分のものにしてしまい、さらにルチファーの契約婚の相手であるアルヒーをあっさり殺してしまう。
 ジューイの粗暴な言動を見ていて、ふとW・フォークナーの粗暴な人物であるポパイのことを思い出してしまった。
 ジューイはガンであることが判明した母と眠らせたルチファーとロボットR7とともに飛行車に乗ってこの国を脱出、太平洋の地底と水中に都市を建設している島国をめざす。
 ボリス・ヴィアンやアルフレッド・ジャリに慣れ親しんだせいか、こういう荒唐無稽も嫌いではない。ただし、時代がなぜ昭和・平成から1700年(17世紀後!!)に設定されたのかがいまひとつ解らない。むしろ現代の設定でこの人物たち、このストリーで書いたとしたらどうなったか?そんなことを考えた。
 それから、もう一点、読み始めは弟ユーニが主人公であったはずなのに、いつの間にか転轍機が切り替えられたみたいに兄ジューイが主人公の小説になっていた。このことにちょっと違和感を感じた。




101209sobakirihoutyo.jpg 蕎麦切り包丁の鞘と柄がほぼ形になった。鞘はもう少しカンナとやすりをかける必要があるし、柄も白木のままでは汚れがしみこむので塗装をしなければならないが、以前こね鉢の塗装に使ったカシューが残っていたので塗ってみた。色が薄いので、最低でも3回くらいは重ね塗りしないと色合いも艶も良くならない。
 ちらちら雪も舞い始め、厳寒の地では家庭菜園も3月まで用はないので、この冬は工作でもして過ごそう。
 

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