総合病院に入院したTさんの奥さんの病名は「誤嚥性肺炎」だった。
食べ物がうまく嚥下出来ず、食道ではなく肺の方へ入ってしまい、それで当然むせたり咳き込んだりするのだけど十分に吐き出されず、肺に残った食物に含まれる菌が増殖し、発熱する。体力の落ちた老人や病人がなる肺炎である。
しかもアルツハイマー型の認知症が進んでいるので、完全看護とはいえ、病院側から夕方6時から翌朝8時までは付き添って欲しいと言われ、こどもさんたちはみな首都圏で暮らしているTさんは昨夜も自分で付き添ったので、ほとんど眠っていない。しかも今日は西瓜畑で最後の収穫をしなければならないので、午後半日手伝ってくれませんかという電話。
人間というのは変なところがあり、奥さんが肺炎を起こして入院してもまだ、西瓜を収穫しなければならないと思うのですね。傍目には西瓜なんか抛っておいて奥さんの看病に専心したらどう? と思うのが普通です。でもTさんは奥さんも看病するけれど西瓜の収穫もおろそかには出来ない。
あれもこれも皆大事、なのですね。などと考えていたら、なぜか水上勉「宇野浩二伝」を思い出してしまいました。あの本でいちばん感激したのは、狂った宇野浩二が、狂ってもなお自分の家族を従えて歩きながら「これが私の家族だ」と叫んだという場面でした。
ということで、午後半日、西瓜収穫のお手伝いに終始してしまいました。
わが家の玄関には大きな西瓜がごうろごろ......。明日は長男のお嫁さんが来てくれるというので、Tさん、少しは眠れそう。よかった。
それにしてもこの二曲、曲想があまりに近似して聴こえてしまうのは私だけ?
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