草木も眠る丑三つ時に(古、ぷふっ)ふと目覚めると、目の前に妙な老人が浮遊していた。足が見えないから、座っているのでもなく立っているのでもなく、まさに浮遊していたのである。
彼の視線と私の視線が交わると、彼は目でものを言った。
「おまえなあ、おまえが小説を書けないのは、時間がないとか、努力が足りないとか、エネルギーが足りないとか、そういう問題じゃないんだよ。そんな単純なことも解らないのか? 要するにおまえさんの思考や感覚があまりにネガティブすぎるから小説が成立しないのだよ。もっとポジティブにならなきゃ、ひとさまに読んでいただける小説など書ける訳が無い」
と言いたいことだけ言って、彼の姿は一瞬にしてかき消えた。
あれが、小説の神様、なのだろうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿