庄田秀志「戦後派作家たちの病跡」3月10日 勉誠出版発行 3800円
著者は精神科医で、つい先日まで独立行政法人国立病院機構・小諸高原病院院長だったが、作家としては江場秀志さん(第9回すばる文学賞)。
井上光晴、島尾敏雄、三島由紀夫、安部公房の病跡研究が試みられている。
発行日が3月10日だったのだけど、翌日東北地方東海岸を襲った災厄を慮って今日まで発送を控えておられたという。
そういえば、わが誌も3月15日を発行日としていたが、3月10日には雑誌が届いており、発送しようとして大地震が発生し、やはり発送を戸惑ったのだった。無神経な私は逆に挨拶文を抜いて発送してしまったのだったが、こういう細やかな気配りで送っていただくと自分の乱暴さに呆れ、恥ずかしくもなる。
二十代の頃、三島由紀夫と太宰治のパトグラフィ(病跡学)を読んだ記憶があるので、読ませて頂くのが楽しみだが、単なる作家論や評論ではないので、読み通すのにかなり難儀であろうことは覚悟しなければならない。自己自身や人間という存在について病まない作家などありうべくもなく、そういう視点で読めば読まないこともなかろうと、ここでも乱暴な思考で前へ。
江場さん、ありがとうございます。そうそう、今からお礼の手紙を書こう。
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