県内の文芸誌「科野作家」の主宰者、Tさんが午前一時頃亡くなられたというメールが「科野作家」発行人のK氏から着信していた。
コテコテの私小説派で、私の目には矛盾だらけのひとだったが、本人としては生きることと書くことの間に何の径庭もないと信じこんでいるようなひとであり、思うように生きて、思うように書いて、とても幸せなひとであったと思う。
Tさんはいなくなっても、彼の書いた小説の中では彼がぶつぶつつぶやいています。(やはり私小説の方が得だね、Tさん、(^_^;) )
私も復刊当時の「科野作家」には何年か同人として参加していて、発行ごとの合評と酒はとても楽しかった。
すでに編集人、発行人を他の人に任せていたので「科野作家」は存続する。
「俺には天国も地獄もない」
と言われたそうですが、書かれた多くの小説の中で、あのはにかみ顔で今も今後もぼそぼそとつぶやきつづけるでしょう。
物書きに相応しいのは石の墓誌ではなく、小説と言う名の紙の碑だとほんとうにつくづく思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿