今朝のローカル紙の「おくやみ欄」に65歳で亡くなった知り合いの名前があって、まだ若いので愕然とした。
二十代の終わり頃、詩の同人誌にしばらく参加していたことがあって、その時の仲間ですが、彼は当時もてはやされていた鈴木志朗康張りの詩を書いて例会に持って来たりしていた。
ただ、彼は酒乱気味で、忘れられない出来事があった。
詩のゼミナールのようなものがあって3名で列車に乗って大阪に向かったことがあったが、大阪駅に着いてみるといっしょに乗っていたはずの彼の姿が無い。
車掌がやってきて「あなた方の友達が岐阜県の多治見駅ホームで暴れて、多治見警察署に留置されている」と言った。
もう一人の連れは国家公務員だったので、彼は大阪の詩のゼミナールへ参加し、私がそのまま多治見駅まで取って返し、警察署に彼の貰い下げに行った。
私も取調室のような部屋に連れて行かれ、調書を取られた。
長野駅で乗車前にどれだけ飲んだか、乗車後にどれだけ飲んだか訊かれたが、留置されている彼と打ち合わせもできず、あまり正確には覚えていないがこれくらいと答えた。
留置場から出て来た彼と多治見駅まで連れて行かれ、なぜか駅員さんたちに頭を下げた。なぜ自分が頭を下げなければいけないか、納得いかなかった。
二人きりになって、大阪へ向かう列車に乗り、彼の両手首を見た。かなり暴れたらしく、手錠の形で鬱血していた。
大阪に着いたら詩のゼミナールは終わっていた。3人で宿に行ったがあまり酒を飲む気にもなれず、気詰まりな夜だった。
翌朝、大阪から東京経由で田舎に戻った。
それから一年くらいでそのの同人誌を退会したが、二度くらい電話があってふたりで町内の飲み屋へ行った。あまり飲ませないように、内心びくびくしていた。
三回目に電話があったとき、理由も無く断った。以来、交流は途絶えた。
噂で、高速道路のインター付近に父親が所有していた土地を売却し、億単位の収入だったか納税額だったかの収入を得た。
それを期に勤めを辞めた。日本画を描いているとか、ゴルフに凝っているとか聞いた。
結婚はしないままだった。父親が無くなり、その再婚相手である義母も数年前に亡くなり、一人暮らしとなった。
明日は焼香にいこうか、どうしよう。
(それにしても、この頃、葬儀が多過ぎ)
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