ジョージ・オウエルの「1984」を読み直し、C・チャップリンの「モダンタイムス」を見直した。
「1984」、それは1948年に書かれたジョージ・オウエルの近未来小説。共産主義というか、全体主義というか、それがいかに個を損ね、犠牲にするかを象徴的に描いた小説だった。それがすでに第二次世界大戦が終わって3年後の1948年に書かれていたことに意義がある。
では、「1963」とは? 「1984」に倣って下二桁をひっくり返しただけなので、実は1936年に製作されたC・チャップリンの「モダンタイムス」のこと。
「モダンタイムス」も1936年に製作されたことに意義がある。戦前のあの時代に、すでに人間がロボットのように成り下がっている状況をチャップリンはこの上なく鮮やかに描き出してみせた。
現代はまさに、そのオウエルとチャップリンが指し示した、「人間が本来の人間たりえない状況」がぎゅっと濃縮されてしまって、偉いことになってしまっている。
子供も、少年も、青年も、壮年も、老年も、本来あるべき自分ではない、望ましからぬ自分の姿しか目に入らない。
時代は確実に後退したと判断せざるをえない。
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