2012年7月24日火曜日

森閑と


小学生の頃、家族でバスに乗って5~6軒しか旅館のないひなびた温泉に行ったことがある。満員のバスの中で大人に挟まれて何も見えず、ひどい乗り物酔いを必死にこらえていた記憶。
今日、たまたまその温泉地の入り口を通過したので、帰路、ハンドルを切って坂道を上って行ってみた。かつて泊まったと思われる宿は改築もしないで木造のまま残っていた。浴槽の下がでこぼこした石が並べられているだけだった外湯も、改装されてはいたがまだあった。あのでこぼこの石のままだったら入ってみたかったが、タイル張りになっているに決まっているので入浴はしなかった。暑いからだけでなく、人影はまったく無かった。
森閑とひと皆殺されたる緑……浜田至の歌のはずだが正確に思い出せない。記憶と言うのは曖昧なものだ。

1 件のコメント:

  1. 五月來る硝子のかなた森閑と嬰兒みなころされたるみどり

    とは また別の歌なんですね?

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